今回は最終面接に落ちたという人へ向けて記事を執筆していきます。多くの人が焦りや不安を抱いていると思うのですが、この記事を読んで次につなげるための正しい行動と心の持ち方を身に着けていきましょう。
最終面接で見られていること
まずは、最終面接について深く理解するために、それぞれの面接の種類について解説していきます。
1次面接は「落とす面接」であることが多く、人事担当者や現場社員による面接が多いです。
2次面接は「能力を見る面接」であることが多く、管理職の社員や、課長レベルの社員による面接が多いです。
よくある面接では、ここまでの面接で「入社時に必要な資質や能力が十分に備わっているか」という点が重点的に見られます。
そして、最終面接では「人格を見る」ための面接であることが多く、会社の役員や部長・社長などが面接官であることが多いです。具体的には、「入社意欲が十分にあるか」や「カルチャーマッチしそうか」というような点が重点的に見られます。
つまり、「最終面接」と「それまでの面接」では明確に目的や評価項目が異なっているため、同じような対策では乗り越えることができないこともあります。よく「最終面接は顔合わせだけで終わる」というような言説もありますが、必ずしもそうではありません。22卒の私が受けた時は、最終面接のときに内定が決まっていたということはなかったので、最終面接は気を抜かずに入念に対策をしておきましょう。
最終面接の対策については以下の記事で解説していますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
話を戻しますが、大事なポイントは「最終面接とこれまでの面接は見ているポイントが異なっている」という点です。つまり、最終面接で落ちたときと、それまでの面接で落ちたときとでは対策が変わってきます。
最終面接で落ちる原因
最終面接で落ちる原因は、能力が足りないからではありません。上述したように、多くの場合は「入社意欲を十分に感じられない」ということや「カルチャーマッチしそうにない」ということに帰着します。
よくある失敗として、最終面接に落ちた焦りからES添削や面接対策を今までと同じようにする人がいますが、これはあまり効果的ではありません。なぜなら、落ちた原因に対する解決策としてES添削や面接対策は妥当ではないからです。そもそもあなたのESがよくなかったのであれば、書類で落ちているはずです。また、面接に問題があったのであれば1次や2次で落ちているはずです。
このように、問題のボトルネックを探り適切なアプローチをすることが大切です。焦りや不安はボトルネックの特定をするための目を曇らせてしまいます。落ち着いて現状を見極めることで適切なアプローチをしていきましょう。
次にとる行動
では、ES添削や面接対策が適切でないのなら、次にどのような行動をとればよいのでしょうか?大きく2つのアプローチがあるので紹介します。
企業分析を徹底的に行う
まず、企業分析を徹底的に行いましょう。この際、定量的・定性的な面双方からの分析を心がけるようにしましょう。また、事実をそのまま伝えるのではなく、事実を基に自分の意見を付け加えて伝えるようにしましょう。例えば、「○○業界で1位という点に惹かれた」ではなく、「○○業界で1位だからこそ、~~という魅力があると感じた」のように、事実ではなく意見を大切にしましょう。
企業分析をすることは非常に大切です。というのも、最終面接の場で企業のことを何となくしか知らないというような状態では、入社意欲が感じられないと思われても仕方ないからです。企業を詳しく知ることで、どこに惹かれているのか、なぜ惹かれているのかを語ることができます。どの企業にも当てはまりそうなことを言って無難にこなすのではなく、その企業に惹かれている理由、その企業で何をしたいのかを伝えるための努力をしましょう。
自分の伝えたいことを整理する
もう1つは、自分の伝えたいことを整理するということです。そのためには、まず自分が伝えたいことを知る必要があります。たまに、企業分析をして、企業の魅力を話すだけの人がいます。しかし、なぜそれにあなたが魅力を感じたのかということを伝えることはできているでしょうか??
会社に入りたい・属したいだけの人もあまり好まれません。というのも、これからは自立的なキャリアデザインが求められるからです。会社に入ったら将来安泰ということはありません。「会社に入る」という考え方がなくなりつつあるのも、トヨタや日立といった日本を代表する企業が「入社式」という形をとるのをやめたことからも見て取れます。このように、自立的なキャリアを歩める人が求められているのが今日の潮流のように感じます。
ですので、まずは考え方を切り替えましょう。入社ではなく、自分の人生に会社を入れましょう。会社に入ることは目的ではなく手段です。そうなると、会社を手段とした自分の人生の目的を語る必要が出てきます。ここが先ほど伝えた「自分が伝えたいことを知る」ということです。
あなたが会社を使って成し遂げたいことは何でしょうか?それはなぜその会社で達成されるのでしょうか?そういったことを整理して自分の言葉で伝えるための準備をしましょう。
まとめ
最終面接で落ちたことは0からのやり直しではありません。むしろ、1次や2次面接で評価されているのは「どの企業でもある程度共通している項目」で、最終面接は「その企業独自の観点」であることが多いです。
ですので、焦る必要はありません。落ち着いて冷静にボトルネックを特定し、適切なアプローチをとることが次にするべきことです。最終面接で落ちると特に焦ってしまいがちですが、むしろやることはシンプルなので焦る必要はありません。
ぜひ頑張ってください。応援しています。
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