最強の窓際族。ネットサーフィンしているだけで年収2000万円の総合商社マンのリアルな実態に迫る

窓際族というのは日系大企業のどこでも存在している。ネットサーフィンをしながら定時まで米国株の変動を見たりしている社内の暇人だ。

ところで「Windows2000」という言葉を聞いたことがあるだろうか。恐らく大半の人は普通のパソコンのWindowsのバーションのことを指すと思うだろう。

しかしこの世の中には窓際でネットサーフィンをしているだけで年収2000万円を貰う、最強の窓際族が存在している。彼らのことをWindows2000と呼ぶのだ。

特にWindows2000は総合商社で発生している。今回は知人から聞いた総合商社のリアルなWindows2000の実態について迫っていこうと思う。

総合商社における窓際族とは

日系企業はリストラしたくても社会の目から中々リストラ出来ないモノ。雇用を守ることが前提とされている日本社会においては年齢を重ねて使い物にならない社員が多く存在している。

みなさんが入社する会社にも恐らくデスクで何をしているか分からない上司が存在しているだろう。それこそまさに窓際族だ。

彼らの仕事はこんな感じである。

定時の少し前に出社。そこで溜まったメールを裁く。朝礼。

メールを返し終わって暇になる。日本の株式相場が開いたのでチェック。米国株も合わせてチェック。ついでに不動産もチェック。どういったポートフォリオにしようか考えているとお昼になる。

部下をランチに誘う。奢りながら自分のかつての仕事っぷりを語る。少しお昼休憩の時間を過ぎて会社に帰宅。社内向けの教育会みたいなものに参加する。そうしている間に定時になる。帰宅。

ちなみに年収は２０００万弱。最高でしょ。

知人談

プライベートに重きを置いている人からしたら最高の待遇だろう。

働かなくてもこんなにたくさんの年収がもらえる総合商社の窓際族は最高である。

大半の人はそう思うはず。しかし実際に窓際族の人々が悩んでいるリアルもある。

実力とプライドが相反する

そんな総合商社の窓際族。かつては意気揚々と入社してきたはずだ。

周りからエリートともてはやされ、海外を股にかける商社マンとして仕事に期待を抱いていたはず。

しかし仕事は辛いモノ。色々な経験から心が壊されて働けなくなってしまった。

成長しないまあ迎えた50代。今では部下がいて仕事を統括するポジションにある。しかし残っているのは高いプライドのみ。自分よりも優秀な部下に指示をするのは少し気が引ける。

勿論そんな自分にも嫌気がさす。会社に居づらいのだ。

そういったリアルな苦しみに耐えながら働き続けることができますか？

出世レースに早い段階で負けた

出世して役員になる確率はほぼほぼ皆無に等しい。仕事に心血を注いでやって役員になれる。

そんな厳しい日系大企業の出世レース。若い時はだれが出生頭だと騒いでいたものの、だんだん自分がどこまでで頭打ちになるかなんて働いているとすぐに分かってくる物だ。

そこそこ頑張っていると年齢を重ねてからも頼られる上司としてやりがいを持って活躍しているものの、早い段階で出世レースに負けた、もしくは負けると自覚した人は窓際族になりやすい。

こういった人は会社にいつリストラされるか分からないまま怯えて暮らしているか、もしくは腐りきって会社でユーチューブを見ているか、諦めて転職するかのどれかに別れる。いずれにせよ最悪の社会人人生だ。

仕事の話をすると頭が痛い

窓際族の年齢的には自分の子供が育っている状況だろう。そんな時一番聞かれたくないのが「どんな仕事をしてる？」である。

これはプロボクサーの右ストレートより痛い。とても痛いのだ。

やはりどんな年齢になっても仕事の誇りは持ちたいモノ。仕事を頑張っている親を見て子供も尊敬の念を持つのだ。そんな子供に米国株投資をしていると言えば幻滅されるだろう。

頼りがいのある親、自慢の親と子供に思われるためには窓際族は向いてない。

名前が謎の部署

日系大企業には多くの部署が存在している。

中には実際に何をしているのかさっぱり分からない部署も存在しているのだ。

やたらとカタカナの横文字が長い部署、社内向けに何かしらしようとしている部署など、社内でも恐らく「あの部署は使い物にならない奴が送り込まれる部署」だと噂されているだろう。

そこに多くの窓際族は存在している。彼らの多くはプライベート重視の人が多い。もはやそれで幸せだと思っている。

そういった人材がいるので若手は幻滅していく人も多いモノだ。

まとめ：やはり仕事には熱を持つべきだ

一度頼られたことがある人間はその味を覚える。そんな人間が窓際族になってしまうと鬱になってしまう。

いくら年齢を重ねても仕事に熱を持ってやっていれば何かしらの知見が付き周囲からも尊敬される人材になる。そうしたことで会社が居心地が良くなり働きたくなる循環が起こる。

総合商社の窓際族、通称Windows2000についての記事はダイヤモンドオンライン様が取り上げているので是非参考に見て欲しい。

勿論、そんなWindows2000を目指す生き方でも良い。

しかし、今ファーストキャリアを考えているみなさんだからこそ、どういった仕事をしたいのか、どんな人生を歩みたいのか真剣に考えてみて欲しい。

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