絶対内定シリーズ第1回「総合商社編」です。
今回は常に挑戦し続けている7大商社の括りにある双日について企業研究、選考対策していこうと思います。
業界分析:総合商社
総合商社は主に2つの事業を展開しています。「トレーディング」と「事業投資」の2つです。このあたりは調べてもらえればある程度わかると思います。
トレーディングとは「中間に入り需要と供給を結びつける」事業のことを指します。例えばアルミニウムがx単位欲しいと国内のメーカーから注文が入り、海外の工場から買い付けてきてそれを渡す、といった感じです。「手数料」「利ザヤ」の2つで利益を得ています。
事業投資とは気になる会社の株式を購入するなどして資金を注力し、投資先の企業価値、自社とのシナジーを最大化することを目的として人材やノウハウなども提供することによって経営に携わっていく事業のことを言います。キャピタルゲインやインカムゲインで収入を得ています。
専門商社はトレーディングがまだ収益源を占めているのに対して、総合商社は事業投資にどんどんフォーカスしている現状にあります。
トレーディングだけではなかなか稼ぎにくくなっているのと、資源価格のボラティリティに経営成績が左右されるところが問題となっており、各社事業投資に進出しているという背景があります。
業界動向
7大商社の2020年度業績は以下のようになっております。
コロナ禍にもかかわらず業績は好調であることが分かります。住友商事は減損の発生により赤字となりましたが、一時的なものだと捉えておいても大丈夫です。
さらに2021年度の業績を3Qまでで見てみると、過去最高の利益を創出しております。
資源価格の高騰による利益拡大
総合商社の利益は資源価格に依存するといっても過言ではありません。そんな中、コロナ禍では資源価格が高騰したため総合商社が利益が拡大していきました。
この傾向は長くは続かないので、一時的なものだと思われます。このボラティリティを無くすために事業投資に取り組んでいます。
非資源、DXなど成長分野への事業投資
総合商社は巨額の資金を用いて非資源、DXへの事業投資を行っています。
非資源は価格のボラティリティが小さいため、現在のような資源価格の高騰に左右されるなどに頼らない、盤石なポートフォリオを作成するために行っています。
一方でDXなどの成長分野に事業投資しています。このように成長と足下安定の2つの方向性で各社事業整理を行っている最中です。
双日の企業研究
それでは双日の企業研究を始めます。
双日は他の総合商社と比較すると規模感が小さいことから7大商社といわれます。
人数も少なく、以前の日商岩井とニチメンの合併に伴い、中間管理職が辞めてしまった人が多いため、若手でも裁量大きく仕事ができるため成長とい側面からみると非常に恵まれた環境です。
採用人数・内定者の特徴
採用人数は50~100人の間です。年によって変動します。
内定者の特徴として勿論華々しい経歴を持った人が多いですが、サークルやアルバイトをしていて内定を貰っている人もいるので決して諦める必要はなさそうです。
双日の社員の雰囲気としてはやや体育会系色が強く、筋トレが好きそうな人が多いイメージです。一方で理系院生のようなスマートな人材も採用しており、伊藤忠商事と色が似ているという人も就活生の間では多いです。
事業部の構成
・自動車本部
・航空産業・交通プロジェクト本部
・インフラ・ヘルスケア本部
・金属・資源・リサイクル本部
・化学本部
・生活産業・アグリビジネス本部
・リテール・コンシューマーサービス本部
が存在します。なかでも稼ぎ頭は金属・資源・リサイクル本部です。
双日の課題感としては他の総合商社と比較してトレーディングにまだ重きを置いている状態なので、資源価格のボラティリティに左右されます。だからこそ金属・資源などの資源が稼いでいるというのが分かりますね。
自分が何をしたいか確認しておきましょう。こちらから事業部の案内に飛ぶことができます。
双日の注目すべき取り組み
中期経営計画
双日の中期経営計画をみると様々な今後注力していく領域を見ることができます。
・インフラ開発とサービス提供
・3R事業の深化
・東南アジア・インド市場のリテール領域取り組み強化
・国内産業活性化・地方創生の取り組みを通じた価値創造
の4つを挙げています。
双日はベトナムなどの東南アジア市場を注力して開発しているイメージが強いです。
他の総合商社が各地でビジネスのタネを巻いているからこそ、双日が国内に目を向けている点は非常に面白いです。
プレスリリース
双日はリテール部門を強くするために、食品領域の拡大を狙っているのがこのニュースリリースからも分かりますよね。
・九州大学と双日、分離膜を用い、大気から二酸化炭素を直接回収する技術とその関連技術の社会実装に関する覚書を締結
カーボンニュートラルが叫ばれる昨今のなかで、双日は大学連携してそれを推進しようとしています。
大学と連携するのは非常に面白いユニークな取り組みなので注目しておくべきですね。
カーボンニュートラルの1つとしてこのニュースリリースを紹介しましたが他にもまだまだあるので是非読んでみてください。
Hassojitz
Hassojitzとは発想と双日を混ぜた造語です。
これは双日が発想を大切にして新しい事業へ挑戦していくという心構えが現れています。
実際に社内企業プログラムを用意しており、そういった発想を大切にしている社風が分かりますよね。
選考でも自分の発想などを大切に挑戦するというエピソードトークを作っていきましょう。
双日の選考対策
双日は本選考以外にも「インターンルート」「面接練習会ルート」があります。
インターン参加者はその後面接練習会ルートに行き、6/1に内定確約で呼ばれたりします。
一方双日はES提出後に面接練習会に呼び、そこで実質的な優遇を与えます。
なるべく面接工程を削減したいのと、本当に双日に来てくれるか確認するための名目でしょう。したがって面接練習会に気合いを入れてください。
以下では本選考について説明しています。
テスト・ES
ESの内容は以下の通りだ。
(1)人生で最も注力してきた活動(400文字程度)
(2)最大の困難や挫折(400文字程度)
(3)人生において成し遂げたいこと(400文字程度)
こちらは面接の材料として使用されます。
しかし、通過率は非常に高いため、分量は多いものの何度も添削する必要はさほどないでしょう。
1次面接
双日の面接はすべてオーソドックスな面接です。一方でたまに尖った質問をされるときもあるので注意です。
自己紹介
志望理由(総合商社の志望理由、双日の志望理由)
ガクチカ
双日で何がやりたいか
この質問内容で大方すべて進んでいきます。一次面接は簡単なネガティブチェックで終わるため、次から力を入れていきましょう。時間も短くあまり落ちる人はいません。
2次面接
基本的な質問に加えて突飛な質問が飛んできたりします。
「アナタをモノに例えると?」「(ガクチカについて)それってウチのビジネスだとどう活かす事ができそう?」など変わった質問があります。
そういった時に集団面接で一番に手を挙げて回答するスピード感なども見てますので、挙手しながら頭で考えてください。
3次面接
一番の鬼門です。
ここでは双日への志望度を示していきましょう。既に面接練習会やインターンで優遇を貰っている学生が多く、圧倒的な志望度を示さないと確実に落ちます。
最終面接
ここが最終の正念場でしょう。
最終面接でも意外と落ちているのが双日の選考です。双日はやはり立場上他の総合商社に取られることを嫌がっているので「絶対に御社に行きます。」としっかり回答しましょう。
まとめ
双日は他の三菱商事や伊藤忠商事などの人気企業に就活生を取られるパターンが多いです。だからこそ余分な採用数を出さずに双日に本当に入社したい人を探しています。
だからこそ圧倒的な志望度を示すのが一番の選考のコツだといえます。
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